グラブ編 その3
野球選手にとって、グラブは命。新庄選手が初任給で買ったグラブを、引退までの17年間、何度も修理しながら使い続けたのは、有名なエピソードです。 華やかなイメージの裏側で、ひとつのグラブにこだわり続けた彼のスタイルは、今や死語となりつつある「職人魂」を感じます。

大学時代、大宮龍男捕手(日ハム→中日→西武)の弟さんが野球部にいた関係で、毎年シーズンオフになると、球団で使わなくなった道具を差し入れしてもらいました。 プロが実際に使用していたグラブやミット。我々もオーダー品を使用していましたが、それらとは全くの別モノ。やはり、プロ最高峰の人達は、道具も超一流でした。

イチロー選手は、小学生の頃から、硬式のオーダー品を使用していたそうです。雑誌の対談で、「メジャーの選手は、全然道具を大切にしない」と怒っていました。新庄選手もアメリカ時代、自分のグラブをはめようとした選手とケンカになったとか。メジャーでは、道具の手入れは全てマネジャーが行うようですが、二人は絶対に触らせず、自分で行っていたそうです。これぞ「サムライ魂」。聞くだけで嬉しくなります。

ジュニアでは、子供達が道具を粗末に扱っていると、叱り飛ばします。道具を大切にすることが、野球の上達はもちろん、人間形成にもつながると信じているからです。たかが、グラブ。されど、グラブ。ある、グラブ職人さんの記事より。「グラブの一番の手入れ方法は、毎日触り、眺めてあげること」

画像:新庄選手のグラブ。何度も大手術(修理)をした跡があります。

画像:同。メーカーの好意で、当時7,500円で買ったとか。

画像:イチロー選手のグラブ。彼は、自分の道具を誰にも触らせないそうです。


【次回は、バット編です】